【速読英熟語の使い方】僕が実践した「2段階活用法」で長文とリスニングを同時に攻略する勉強法
こんにちは!独学受験ラボです。
「『速読英熟語』って、ただの熟語帳じゃないの?」
「長文も載ってるけど、どう使えばいいかイマイチわからない…」
「シャドーイングがいいって聞くけど、難しそう…」
大学受験の英語学習で、多くの先輩やサイトがおすすめする『速読英熟語』。 しかし、その多機能さゆえに、正しい使い方を理解できず、効果を最大限に引き出せていない受験生が非常に多いのも事実です。
この記事では、僕が実際に独学で英語の成績を伸ばす過程で編み出した、『速読英熟語』をしゃぶり尽くすための、挫折しない「2段階活用法」について、その全手順を徹底解説します。
▼ この参考書ルートの位置付け
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『速読英熟語』はただの熟語帳じゃない!その特徴と本当の役割
まず、『速読英熟語』がなぜこれほど多くの受験生に支持されているのか、その特徴を理解しましょう。
特徴①:長文の中で「生きた」熟語が覚えられる
この参考書の最大の特徴は、単に熟語がリストアップされているのではなく、意味のある英語長文の中に、覚えるべき熟語が散りばめられていることです。
文脈の中で熟語に触れることで、無味乾燥な丸暗記ではなく、記憶に残りやすい「生きた知識」として定着します。
特徴②:速読力とリスニング力を同時に鍛える「1冊3役」の構成
この本は、1冊で「①熟語暗記」「②長文読解・速読トレーニング」「③リスニング力向上」という3つの役割を果たしてくれます。付属の音声を活用することで、ただ読むだけではない、多角的なトレーニングが可能です。
【豆知識】CDが不要になった使いやすい「改訂版」を選ぶべき?
はい、選ぶべきです。
現在書店に並んでいる「改訂版」は、CDがなくてもスマホやPCで簡単に音声をダウンロードできるようになっており、非常に便利です。また、長文の内容もより最近の入試傾向に合わせて刷新されているため、これから買うなら間違いなく改訂版を選びましょう。
この参考書はいつから始めるべき?僕が導入したタイミング
STEP1(熟語暗記)は、基礎英文法を1周した直後から
僕がこの参考書のSTEP1(熟語暗記)を始めたのは、実は『英文法ポラリス1』を1周し終えた直後でした。まだ英文解釈の勉強に入る前の、本当に早い段階です。
なぜなら、英文法の学習と並行して語彙(単語・熟語)を増やすことは、非常に効率が良いからです。この時点では、長文パートは「まだ自分には早すぎる」と判断し、一切手を出さずに、熟語を覚えることだけに集中しました。
【あわせて読みたい】
僕が『速読英熟語』を始める前に、どのようにして英文法の基礎を固めたのか。その具体的な方法は、下の記事で徹底解説しています。まだ英文法に不安がある人は、ぜひこちらから読んでみてください。
STEP2(長文・音読)は、英文解釈の基礎を終えてから
そして、STEP2(長文パートと音声の活用)に進んだのは、そこからさらに学習を進め、『肘井学の読解のための英文法』を終えた後です。
英文法の基礎が固まり、一文の構造がある程度見えるようになったこの段階で初めて長文に触れることで、「全く歯が立たない」という挫折を防ぐことができます。
このように、同じ参考書でも、自分のレベルに合わせて使い方を2段階に分けるのが、挫折しないための最大のコツです。
【僕が実践】挫折しないための『速読英熟語』2段階活用法の全手順
ここがこの記事で最も重要な部分です。多くの人がいきなり長文を読もうとして挫折しますが、僕は学習段階を2つに分けることで、この参考書の効果を最大化しました。
STEP1(英文解釈が終わるまで):まずは「熟語暗記」に徹する
『英文法ポラリス1』などを終え、熟語学習を始めようという段階。この時点では、長文パートは一切読まなくてOKです。
なぜなら、まだ一文を正確に解釈する力が不十分な段階で長文に挑んでも、「読めない」というストレスでモチベーションが下がってしまうからです。
まずは、『システム英単語』と同じ要領で熟語の暗記に集中してください。
【僕が実践した、挫折しない熟語の覚え方】
英単語と違って、英熟語はただ丸暗記しようとしても、なかなか頭に入ってこないことがあります。
そんな時におすすめなのが、熟語を分解して、それぞれの単語や前置詞の「コアイメージ」を理解する方法です。例えば “put off”(延期する)なら、「put(置く)」と「off(離れた場所に)」というイメージを組み合わせることで、記憶に定着しやすくなります。
特に、事前に『英文法ポラリス』とスタディサプリで文法学習を終えておくと、前置詞のイメージが既に頭に入っているため、この暗記法が非常にスムーズに進みます。文法の復習にもなり、一石二鳥でした。
STEP2(英文解釈を終えた後):いよいよ「長文・音声」を活用する
英文解釈の基礎、具体的には『肘井学の読解のための英文法』を終えたタイミングで、いよいよSTEP2に進みます。 この段階になると、以前はただの暗号にしか見えなかった長文パートが、スラスラと読めるようになっているはずです。ここで初めて、この参考書の真の価値である「長文の中で熟語を定着させる」段階に入ります。
なぜこの「2段階」が独学で成功する鍵なのか?
それは、「読めない」というストレスによるモチベーション低下を避け、「できること」を段階的に増やしていく、合理的な戦略だからです。いきなり全ての機能を使おうとせず、自分のレベルに合わせて使い方を変えることが、独学成功の秘訣です。
【コラム】僕が偏差値を上げた「速読英熟語」の具体的な音読・シャドーイング法
STEP2に入ったら、ぜひ音声を使ったトレーニングを取り入れてください。
目的①:英語を語順のまま理解する「英語脳」を作る
音読を繰り返すことで、日本語に訳さなくても、英語の語順のまま意味を理解できる回路が脳内に作られます。これが速読力の正体です。
目的②:知っている英文の「ストック」を増やす
1周目でうまく構文が取れなかった文章は、まだ君が苦手な構文です。それを意識しながら音読を繰り返すことで、その構文の「型」が頭に入ります。すると、次に同じ構文が出てきた時に、瞬時に解釈できるようになります。
【注意】面倒ならシャドーイングにこだわらなくてOK。音声を聞きながら読むだけでも効果大
よく「シャドーイング(音声に少し遅れて影のようについていく練習)をすべき」と言われますが、これはかなり高度なトレーニングです。これが面倒で音読自体をやめてしまうくらいなら、付属のCDやダウンロード音声を聞きながら、目で英文を追うだけでも効果は絶大です。完璧主義にならず、「継続すること」を最優先してください。
よくある質問(Q&A)
長文ページの構文解説(SVOC)も全部書き込むべき?
A. はい、やった方が絶対に良いです。 面倒に感じるかもしれませんが、全ての文にSVOCを振ることで、自分がどの文の構造を苦手としているかが一目瞭然になります。「なんとなく」で読んでいた部分が可視化され、弱点を効率的に克服できます。
1日に何個(何長文)のペースで進めればいいですか?
A. STEP1の熟語暗記の段階では、1日50個程度を目安に。STEP2の長文演習に入ったら、1日2〜3長文をじっくり音読するのがおすすめです。量より質を重視しましょう。
『速読英単語』との違いは?どっちを先にやるべき?
A. 役割が似ていますが、『速読英単語』は単語、『速読英熟語』は熟語がメインです。どちらを先にやるかは、自分の弱点によりますが、一般的には単語の基礎を固めてから熟語に入る方がスムーズです。僕は『システム英単語Basic』を先にやりました。
まとめ:『速読英熟語』を使いこなし、英語学習を次のステージへ
『速読英熟語』は、ただの熟語帳ではありません。正しく使えば、あなたの英語力を総合的に引き上げてくれる、最高のトレーニングジムです。
今回紹介した「2段階活用法」を実践することで、あなたもきっと、挫折することなくこの参考書のポテンシャルを最大限に引き出せるはずです。
この一冊を完璧に使いこなした時、あなたの英語学習は、間違いなく次のステージへとレベルアップしているでしょう。 応援しています!
【英語学習の全体像はこちら】
今回紹介した『速読英熟語』は、僕の英語学習ルートの中でも特に重要な一冊でした。
偏差値50から70まで上げた、僕の独学の英語勉強法の全体像については、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。





