【私立専願】模試のE判定は気にするな!私立専願の君が信じるべきたった一つの指標
こんにちは!独学受験ラボです。
「模試の結果がボロボロだった…MARCHなんて、やっぱり無理なのかな…」
「E判定だった。もう、志望校のランクを下げるしかないのか…」
そんな風に、模試の結果、特に「判定」という文字に、心を大きく揺さぶられている、私立専願の君へ。
結論から言います。
その模試の判定、気にするだけ時間の無駄です。
この記事では、僕がなぜそう断言できるのか、その明確な「理屈」と、私立専願の君が本当に信じるべき「たった一つの正しい指標」について、僕自身のリアルな体験談を交えてお話しします。
なぜ、私立専願の君は「模試の判定」を信じてはいけないのか?
君が受けている全国模試の判定が、あてにならない理由は3つの、非常に論理的な理由に基づいています。
理由①:合格の「意味」が違う。何度でも挑戦できる私立と、一発勝負に近い国公立
まず大前提として、国公立大学は、前期・後期日程で、事実上たった2回しかチャンスがありません。
だからこそ、事前の模試判定が非常に重い意味を持ちます。
しかし、私立大学はどうでしょう?
君は、受験料が許す限り、何度でも、何校でも挑戦することができるのです。
一つの模試でE判定が出たとしても、それは数あるチャンスの中の一つに過ぎません。国公立志望者とは、判定の持つ「重み」が根本的に違うのです。
理由②:テストの「中身」が違う。そもそも記述模試は、「国公立志望」を強く意識して作られている
次に、テストの中身そのものの問題です。
そもそも、全国規模の記述模試は、「国公立大学志望」の受験生を主な対象として作られています。
だから、多くの私立大学では出題されない『英作文』や『国語の記述問題』が、大きな配点で出題されるのです。
君が、自分の志望校では問われない形式の問題で点数を落とし、結果として判定が低く出たとしても、それは君の実力を正確に反映したものでは、断じてありません。
【僕の体験談】A判定でも落ちる。だから、E判定でも受かる
そして何より、僕自身の体験がそれを証明しています。
僕は、夏の全統模試で安全校だった神戸大学はA判定でした。
でも、本番の共通テストで大失敗しました。
逆に、秋の一橋オープンではC判定でしたが、合格まであと一歩のところまで行けた、という確かな手応えがありました。
この経験から断言します。模試の判定は、本当にただの「お飾り」です。
良くも悪くも、信用しすぎてはいけません。
【実名レビュー】それでも「受ける価値のある模試」と「気にしなくていい模試」
全ての模試が無価値なわけではありません。
僕の経験上、目的を理解して受ければ、価値のある模試もあります。
気にしなくていい:ベネッセ・駿台「駿台ベネッセ模試」
『駿台・ベネッセ模試』は、特に気にする必要はない、と僕は考えています。
東大でしか出題されないような特殊な記述問題が出されるなど、君の志望校の傾向と全く違う問題で、一喜一憂するのは時間がもったいないです。
最も信頼できる“基準”:河合塾「全統模試」
僕が最も信頼し、自分の基礎学力の定着度を測るための「基準」にしていたのが、河合塾の『全統模試』です。
問題の質が高く、受験者層も広いため、自分の立ち位置を客観的に見るには最適です。
判定が“厳しい”:東進「東進模試」
『東進模試』は、トップ層の受験生が多く受けるため、全体的に偏差値や判定が厳しく(低く)出る傾向があります。
「難しい問題に慣れるための練習」と割り切りましょう。
私立専願の君が、唯一信じるべき「本物の物差し」
それは、第一志望の「過去問」で、合格最低点が取れているか
模試の判定ではありません。君が本当に信じるべき指標は、たった一つ。
「行きたい大学・学部の、過去問が、合格最低点以上、取れているかどうか」 これだけです。
なぜ「過去問」こそが、君にとっての真実なのか?
理由は2つあります。
1つ目は、出題形式、難易度、時間配分、そして問題の「個性」や「クセ」まで、本番と100%同じであること。
志望校の教授陣が、君に宛てて書いた、唯一無二の「挑戦状」なのです。
そして2つ目は、精神的な意味です。
志望校の過去問を解くことは、大学との「対話」です。
「自分はこの大学にふさわしいか」を試し、合格最低点を超えることで、「自分はこの大学に合格できる」という、何物にも代えがたい本物の自信を手に入れることができます。模試のA判定より、過去問での一度の成功体験の方が、遥かに価値があるのです。
では、どうやって模試を「使いこなす」のか?私立専願のための「復習の真髄」
自分の「受験科目」の、「勉強した範囲」だけを見る
まず、判定や総合偏差値は気にしなくてよいです。
君が見るべきは、自分が受験で使う科目の、これまで自分が勉強してきた範囲の問題が、ちゃんと解けているかどうか、という一点だけです。
目的は、偏差値ではなく「弱点分野の発見」という“健康診断”
模試は、自分の勉強法の「健康診断」です。「このままで大丈夫か」を確かめるためのものです。
【僕の具体的な活用法】
例えば、ある模試で、僕は数学の「数列」分野だけ、ごっそり点数を落としていることが判明しました。
これは「不合格」という判定ではなく、「君の弱点は、数列ですよ」という、模試からの的確な「診断書」です。
僕はその診断書を受け取り、参考書の数列の範囲やYouTubeの解説動画に、勉強時間を集中投下しました。
その結果、次の模試では、数列が僕の得点源に変わっていたのです。
僕の鉄則:自己採点は、必ず「その日のうち」にやる
模試の復習で、僕が絶対に守っていたルールがあります。
それは、「自己採点と、大まかな原因分析だけは、必ず模試を受けたその日のうちにやる」ということです。
試験中の「この問題、時間が足りなかったな」「あの選択肢で迷ったな」という、生々しい感覚や悔しさが残っているうちに復習する方が、記憶への定着率が圧倒的に高いからです。
【復習のヒント】
復習の際には、間違えた理由を
「①単純な知識不足」「②時間配分ミス」「③ケアレスミス」「④問題との相性(いわゆる“捨て問”)」4つに分類していました。そして、次の学習計画では、①と②の解決だけを最優先する。こうすることで、やるべきことが明確になります。
まとめ:模試の判定にサヨナラを。君の戦場は「過去問」にある。
模試の結果に一喜一憂するのは、今日で終わりにしましょう。
君が向き合うべきは、模試のA判定やE判定ではありません。
第一志望の、赤本の中にある「合格最低点」という、たった一つの数字です。
模試を、未来の合格を手繰り寄せるための「最高の分析ツール」として徹底的に使いこなし、本当の戦場である「過去問」で、勝利を掴み取ってください。
応援しています!
【究極の時間術】過去問演習の時間をどう確保したか
「過去問が重要なのはわかった。でも、やる時間がない…」そんな君へ。僕が圧倒的な勉強時間を確保するために実践した、究極の「生存戦略」について、こちらの記事で僕の考えの全てを語っています。覚悟のある人だけ、読んでください。
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