【2025年最新版】第3回 全統高2模試の問題傾向、平均点・偏差値60の目安、対策を分析解説

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【2025年最新版】第3回 全統高2模試の問題傾向、平均点・偏差値60の目安、対策を分析解説

こんにちは!独学受験ラボの芹谷です。

高校2年生の秋。

多くの受験生が、「全国のライバル」を意識する、本格的な模試。それが、河合塾の「第3回全統高2模試」です。

この記事は、その重要な模試を、あなたが最大限に活用するための、データに基づいた、非常に戦略的な「模試攻略ガイド」です。


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【はじめに】高2の「秋模試」は、絶望するためのものではない

多くの高2生が陥る、「判定」だけを見てしまうワナ

多くの受験生が、A判定、E判定という「結果」だけを見て、勝手に舞い上がったり、絶望したりします。しかし、高2のこの時期の判定は、ほとんど何のあてにもなりません。

この模試のたった一つの目的は、来年に向けた「現在地」の把握

この模試の目的は、「自分が今、全国のライバルの中で、相対的にどの位置にいるのか」を把握し、「自分の知識の抜け漏れが、どこにあるのか」を正確に知ること。

つまり、来年の逆転合格に向けた、最高の「課題発見ツール」として使うのです。


【全体像】第3回全統高2模試の出題科目・範囲・配点

まずは、敵を知りましょう。この模試の科目、範囲、配点は以下の通りです。

【英語】(90分/200点)

  • 出題内容: リスニング(試験時間内に約10分)、単語・イディオム、文法・語法、整序作文・和文英訳、長文総合問題
  • 出題範囲: 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ

【数学】(100分/200点)

  • 出題内容:
    • 必須問題: 小問集合(数Ⅰ・A・Ⅱ)、数学Ⅱ(いろいろな式)、数学A(場合の数と確率)、数学Ⅱ(図形と方程式)
    • 選択問題: 以下の3題から1題を選択
      1. 数学Ⅱ(三角関数)
      2. 数学Ⅱ(微分法)
      3. 数学B(数列)

【国語】(80分/200点)

  • 出題内容: 現代文(評論)、現代文(随筆・小説)、古文、漢文

【平均点予測】偏差値50と60の具体的な目標点

この記事の核心である「目標点」を解説します。

河合塾が公表している2022年〜2024年の公式統計資料を元に、僕が独自に算出したものです。

英語(200点満点)

【点数推移】

  • 平均点(偏差値50): 2022年 78点 → 2023年 79点 → 2024年 80点
  • 偏差値60到達点: 2022年 111点 → 2023年 113点 → 2024年 115点

【2025年目標点】

  • 平均点(偏差値50)の目安: 77~82点
  • 偏差値60の目安: 110~117点

数学(200点満点)

【点数推移】

  • 平均点(偏差値50): 2022年 78点 → 2023年 79点 → 2024年 84点
  • 偏差値60到達点: 2022年 121点 → 2023年 120点 → 2024年 126点

【2025年目標点】

  • 平均点(偏差値50)の目安: 77~83点
  • 偏差値60の目安: 120~127点

国語(200点満点)

【点数推移】

  • 平均点(偏差値50): 2022年 92点 → 2023年 89点 → 2024年 85点
  • 偏差値60到達点: 2022年 121点 → 2023年 115点 → 2024年 113点

【2025年目標点】

  • 平均点(偏差値50)の目安: 84~92点
  • 偏差値60の目安: 114~121点

【科目別・徹底攻略】偏差値60を超えるための「準備」と「当日の戦い方」

この模試は、基礎から応用まで幅広く出題されます。高2の秋だからこそ意識すべき、戦略的な「準備」と「戦い方」を、科目別に徹底解説します。

英語(90分/200点)

この模試までの準備

英語は基礎が本当に大切です。

この模試までに、『システム英単語Basic』や『ターゲット1400』レベルの単語帳を1冊完璧にしているだけで、周りと圧倒的な差がつきます。

文法も、『英文法ポラリス1』レベルを1冊仕上げておけば、文法問題で大きく失点することはありません。

さらに、『肘井の読解のための英文法』や『入門英文問題精講』あたりまで仕上がっていれば、長文で「全く読めない」という事態は避けられるでしょう。

当日の戦い方

時間配分が鍵です。この模試の英語は、長文総合問題の配点が大きいです。前半の文法・語法問題に時間をかけすぎず、いかに長文に時間を残すかを意識してください。

数学(100分/200点)

この模試までの準備

あなたが、『青チャート』のような網羅系参考書を範囲までしっかり仕上げているのであれば、各大問の(2)〜(3)あたりまでは取り切る実力がついているはずです。

『基礎問題精講』で固めている人は、(2)までを確実に取ることを目標にしましょう。

当日の戦い方

数学は、時間との戦いです。

  1. まず、「小問集合」には絶対に時間をかけすぎず、スムーズに解き切ります。
  2. 次に、必須問題(確率、図形と方程式など)を一通り解きます。この時、少しでも詰まったら、すぐに次の問題へ移ってください。
  3. 選択問題に移ります。ここで注意すべきは、選択問題は「沼りやすい」ということです。三角関数や数列は、時に複雑な計算や思考を要求されます。自信がなければ、比較的解法が一本道になりやすい「微分法」を選ぶのが無難だと、僕は思います。
  4. 全ての問題を一通り終えたら、残った時間で、先ほど飛ばした問題に戻り、解けるところから手を付けます。この「まず全体を一周する」という意識が、大失敗を防ぐ鍵です。

【あわせて読みたい】

▼「青チャート」で挫折した僕の、文系数学・独学ルート

→【文系数学の独学ルート】僕が偏差値を20上げた参考書ルートと勉強法

国語(80分/200点)

この模試までの準備

正直に言って、高2のこの時期に、国語に全力投球しているライバルは、まだ多くありません。多くの受験生は、英数を仕上げることで手一杯だからです。

だからこそ、国語は「基礎」をやるだけで、大きく差がつきます。 具体的には、古文単語古典文法の基礎を固めておくこと。これだけで、古文・漢文のアレルギーがなくなり、点数が安定します。

当日の戦い方

国語の戦い方は、あなたの「古文・漢文」の学習状況によって、2つに分かれます。

  1. もし、古文・漢文の勉強がまだ手薄なら → 焦って古典に手を出して時間を失うより、80分間の8割程度を「現代文」に使い、評論と小説で確実に高得点を狙う戦略を取りましょう。
  2. もし、古文・漢文の基礎をある程度やっているなら → 逆に、試験開始と同時に、古文・漢文を20〜30分で一気に解ききってしまうことをお勧めします。知識で解ける古典を先に終わらせることで、残りの50分以上を、全て現代文に充てられるという、圧倒的な精神的アドバンテージを得ることができます。

結論:高2の模試は「判定」より「課題発見」が100倍重要

僕がこの模試で見つけた「弱点」と、その後の「戦略」

僕自身、この時期の模試は「健康診断」として使っていました。

例えば、「数学の『数列』の点数が悪い。これは、『基礎問題精講』の、あの章の理解が曖昧な証拠だ。今週は、そこを徹底的に復習しよう」

このように、模試で見つけた「弱点」こそが、あなたが次に何をすべきかを教えてくれる、最高の道しるべなのです。

高2の秋から始めれば、逆転合格は“安定軌道”に乗る

判定がEでも、Dでも、全く問題ありません。

高2の秋に、自分の現在地と課題を正確に把握できたあなたは、他のどのライバルよりも、早く、そして正しいスタートラインに立ったことになります。

ここから本気で始めれば、1年後の逆転合格は、決して夢物語ではなく、安定軌道に乗るのです。


まとめ:高2の模試は、未来への「課題リスト」だ

高2の秋の模試は、あなたの合否を決定するものでは、決してありません。

それは、「あなたの現在地」を教えてくれ、「未来の合格のために、今何をすべきか」を明確にしてくれる、最高の「課題リスト」なのです。

判定のアルファベットに振り回されず、その中身を冷静に分析し、次の一手につなげる。

その戦略的な視点さえ持てれば、あなたの逆転合格は、もう始まっています。

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